ボクが劇団四季をクビになったワケ 司法試験受験生だったボクが劇団四季の俳優に。そしてある日突然のクビ宣告。長いようで短かった四季生活をありのまま書いています。
いいのか?ほんとうにこれでいいのか?
2006-01-30 Mon 02:43
『美女と野獣』の、そのあまりにも華やかな舞台に、ボクは不覚にも衝撃を受けてしまった。そして不覚にもこう思ってしまった。「あれ?おれは客席じゃなくて舞台にいるべき人間じゃないかな?」と。もちろん何の根拠も無い。でもなぜかそう思ってしまった。
そして、その日からボクの夢は弁護士からミュージカル俳優に変わった。

なんてことは全然ない。だって、大学に入ってから3年間頑張って勉強してきたんだし、親もボクが弁護士になるの期待してるし、そう簡単に方向転換できないもの。そんなにドラマチックな人生おくってないし。

でも、この日ボクの心の中に「舞台に立ちたい」という、ほんとにほんとにちっちゃな気持ちが芽生えたのは事実である。

弁護士志望を100%捨て、100%役者志望になるまで、どういう経緯をたどったのかあまり覚えてない。かすかに残っている記憶では、「美女と野獣」のCDを聴きながら「これくらいなら歌える」なんて勝手にうぬぼれ、「弁護士の仕事なんて他人の尻拭いばっかりでちっとも有意義じゃない」なんてかつての夢に勝手な難癖をつけ、「ミュージカルは若いうちにしかできないし、やるなら今しかない!」なんて勝手な理由を思いついて、ずるずるごろごろどんぶらこと役者志望に流れていったような気がする。っていうか、司法試験という目の前の壁から逃げていっただけような気もする。

それでも司法試験は1回だけ受けた。大学4年のとき。そのときはたぶん心の80%ぐらいを四季が占めていたので、当然勉強には身が入らず、たいして勉強してなかったのだが、こともあろうにかなりアクロバティックな成績で一次試験に通ってしまった。そして、生まれもってのあまのじゃくなボクは、一次試験に通ったことで一層役者への想いが高まり、一層勉強しなくなった。真剣に勉強して一次試験に落っこちた友達からは激しいバッシングを受けたが、他にやりたい事が見つかっちゃったんだから仕方ない。二次試験の結果は推して知るべし。

というわけで、二次試験の合格発表のその日から、晴れて(?)ボクは100%専業役者志望になったのだった。「これでいいのか?ほんとうにこれでいいのか?」と自問自答しつつも。

to be continued・・・
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