ボクが劇団四季をクビになったワケ 司法試験受験生だったボクが劇団四季の俳優に。そしてある日突然のクビ宣告。長いようで短かった四季生活をありのまま書いています。
ほら、言わんこっちゃない!
2006-01-31 Tue 23:38
不安は見事に的中した。容声会に通い始めて数ヶ月後、先生から電話があって、「ちょっと体調を崩して入院することになった。回復したらまた連絡するからそれまではしばらくレッスンをお休みにする」とのこと。まあ仕方がない。82歳で病気ひとつもせずバリバリ歌を教えてる方が不思議なのだ。しばらく待とう。と思いつづけてまた数ヶ月。とうとう先生からの連絡はなかった。先生は静かに天に召されていった。

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淡谷のり子を斬る!
2006-01-31 Tue 08:15
いろいろ話をしていると、この先生、やはりすごい。話に出てくる人物がただ者ではないのだ。先生いわく、カラヤン(1908年生まれ)は「お友達」で、淡谷のり子(1907年生まれ)は「ライバル」だったそうな。これはもう次元が違う。まさに音楽界の生きる化石。カラヤンや淡谷のり子亡き今、お友達やライバルがいなくなってさぞかし寂しいんじゃないかと思ったが、そうでもないらしい。だって、教え子の小澤征爾くん(1935年生まれ)が大活躍しているもの。世界のオザワを「くん」付けで呼べる人もそういないんじゃないかな。

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ピンポーン
2006-01-30 Mon 22:00
「司法試験やめて役者になる!」と高らかに宣言したボクに返ってきたみんなの声は「血迷ったのか?」だった。血迷ってた、とボクも思う。バイトもせず、運転免許もとらず、合コンにはたまに行ってたけれど、それでも生活のほぼすべてを司法試験の勉強に費やして過ごした日々を全部丸々投げ捨てて、自分に才能があるかもわからない、あったとしても上手くいくかは神頼み、みたいな世界に足を踏み入れようとしていたのだから、「血迷っていた」という言葉以上にふさわしいものは見つからない。見つかったら教えてほしい。

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いいのか?ほんとうにこれでいいのか?
2006-01-30 Mon 02:43
『美女と野獣』の、そのあまりにも華やかな舞台に、ボクは不覚にも衝撃を受けてしまった。そして不覚にもこう思ってしまった。「あれ?おれは客席じゃなくて舞台にいるべき人間じゃないかな?」と。もちろん何の根拠も無い。でもなぜかそう思ってしまった。
そして、その日からボクの夢は弁護士からミュージカル俳優に変わった。

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石ころ
2006-01-29 Sun 01:07
ボクが「ミュージカルをやりたい」「劇団四季に入りたい」と思ったのは21歳の時。当時のボクは、大学の授業にも出ずただひたすら法律の勉強をするといった、いたって真面目で、いたってまっとうな司法試験受験生だった。ミュージカルなんて観たことがなく、いや別に嫌いだったわけではなくて、ただなんとなく観る機会がなかっただけなのだが、とにかく舞台とかそういう芸能関係には全く縁がなかった。

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プロローグ
2006-01-28 Sat 12:32
2004年5月、ボクは劇団四季をクビになった。
笑っちゃうような理由で。

これから、ボクが舞台俳優を志してから笑っちゃうような理由でクビになる日まで、何が起こり、何を考えたか、ありのままを書いていきたいと思う。いつ最終回を迎えるのかさっぱりわからないけど、ボクがクビになる最後の日まで読んでもらって、その理由を一緒に笑ってもらえるとうれしいなあ。

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